市販薬で使われる成分について解説します~dl-メチルエフェドリン塩酸塩
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2024年05月20日
400年続く「夜泣き」「かんむし(子どものストレスによるギャン泣きやイライラ)」など子育てのお悩み解決のお薬「宇津救命丸」
当社が発売している医薬品の成分の説明シリーズ4回目です。
今回は前回に続いて鎮咳成分であるデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物について解説します。
長い名前で聞き覚えのない成分だと思いますが、非麻薬性の咳を止める大事な成分で、
医師が処方する処方薬や、一般薬のせき止め(鎮咳去痰薬)やかぜ薬などに多く含まれて
います。「水和物」とは、水分子を含む物質のことをいいます。
働きと作用
気道内に細菌やウイルス、ホコリなどの異物が入ると、それを取り除こうと脳にある
せき中枢神経に刺激が伝わり、咳が起こります。デキストロメトルファン臭化水素酸
塩水和物は、この咳中枢に作用して咳を鎮める効果を発揮します。
特徴
作用が比較的穏やかで、便秘や依存性などの副作用が少ないのが特徴で、痰を伴う咳
にも適しています。非麻薬性の鎮咳薬であり、依存性の心配はありません。
また、鎮咳作用は強く、麻薬性鎮咳薬のコデインと比較しても同じくらいの鎮咳作用
を示すことが臨床試験により判明しています。
処方薬と一般薬
医師が処方する処方薬は、ほとんどが一つの薬に一つの成分しか含まれていません。
それは、医師が患者一人一人の症状に合わせて薬を組み合わせ処方するからです。
一方、一般薬は、不特定多数の患者の症状に合うように、一つの薬に数種類の成分が
含まれています。
処方薬としての本品は、通常、感冒、急性・慢性気管支炎、気管支拡張症、肺炎、
肺結核、上気道炎などの治療に用いられます。処方薬の鎮咳薬(せきどめ)は数種あり
ますが、日経メディカルの調査では、咳の症状に医師が処方する第一位がデキストロ
メトルファン臭化水素酸塩水和物で、39.3%の医師が処方すると回答したそうです。
一般薬では、他のdl-メチルエフェドリンなどの咳止め成分と一緒に配合することが
多く、鎮咳去痰薬(咳止め)以外に総合感冒薬(かぜ薬)にも含まれています。
主な副作用
眠気、発疹、頭痛、めまい、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹痛などが起きることがあり
ます。
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