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2024年11月14日
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いまは寒い冬の真っ最中ですが、もう花粉症が発生してきているとの情報があります。花粉症はアレルギー性鼻炎の一種ですが、現在は花粉症以外にも、いろいろな原因でアレルギー性鼻炎が発症しています。
アレルギー性鼻炎は1970年より急増し、近年、アレルギー性鼻炎をもつお子さんの増加と発症の低年齢化が報告されています。
日本耳鼻咽喉科学会会報によると、2019年に行った「鼻アレルギーの全国疫学調査」では、現在国内では2人に1人がアレルギー性鼻炎に悩んでいるとの結果が出ました。
また、子どものアレルギー性鼻炎も増加傾向にあり、2020年の調査では、小児のアレルギー性鼻炎は5人に1人(約20%)と推定されています。
アレルギー性鼻炎には、一年を通して症状が出る通年性アレルギー性鼻炎と、特定の季節に症状が出る季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)とがあり、両者を合併しているお子さんもいます。
また、アレルギー性鼻炎は慢性鼻炎に含まれますが、慢性鼻炎にはかぜや温度の変化による非アレルギー性鼻炎もあります。お子さんは大人よりも風邪をひきやすく、さまざまなウイルス感染を繰り返す特徴があり、アレルギー性鼻炎と同じように鼻水やくしゃみが出ることもよくあります。それが長く繰り返されているため、アレルギー性鼻炎と混同されやすいのです。
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎とは、アレルゲンという物質が鼻粘膜から侵入し、免疫反応が起こることによって、鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状が引き起こされる病気です。とくに特徴的な症状は、くしゃみが発作的に何回も出てなかなか止まらない、透明なさらさらの鼻水、鼻づまりなどです。これらの症状によって、勉強や仕事、家事に集中できなかったり、よく眠れなかったり、イライラしたりするなど生活に支障が出てきます。
通年性アレルギー性鼻炎の原因は、ダニ、ハウスダスト(ダニ、カビ、ペットの毛など)、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の原因は、花粉(スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバ など)です。
①気密性の高い家の増加(ダニ、埃の増加)
②家にいる時間の多いライフスタイルへの変化(ダニとの接触の促進)
③屋内でペットを飼う習慣
④海外の安い建材が増え、杉などの伐採が減った(花粉飛散の増加) など
こうした原因が考えられます。
それ以外にも、大気汚染(PM2.5など)、栄養の変化、ストレスの増加などの環境因子も原因がと考えられます。
中でも、①②③の原因による、通年性アレルギー性鼻炎が顕著に増えています。
お子さんのアレルギー性鼻炎の症状は、大人と同様、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどですが、お子さんは症状をうまく伝えられず、鼻をこする、口呼吸をするなどの症状で親が気付くこともあります。
お子さんのアレルギー性鼻炎の原因は大人と同様ですが、遺伝ということも考えられます。
お子さんのアレルギー性鼻炎の予防には
〇妊娠中や授乳中の母親が、ダニやカビなどに触れないようにする
〇子どもの寝具にダニ対策をする
〇掃除をまめにして室内のほこりを減らす
〇部屋の湿度は45%程度、室温20~25度に保つ。
〇ペットを飼わない
〇花粉症の可能性がある場合は、花粉の飛散情報を把握して外出を控える
などが有効です。
もし症状が出たら
症状が出た場合、軽度であれば市販の鼻炎薬などの内服薬で治療を行うことができますが、重度になった場合は耳鼻咽喉科の診察を受けましょう。
お子さんがアレルギー体質かどうかを知ることも大切です。アレルギー検査を受けることで、アレルギーの原因を特定することができます。
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