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市販薬で使われる成分について解説します ~アセトアミノフェン編~

2024年03月26日

当社では、宇津救命丸以外にもいろいろな種類のお薬を発売しており、含まれる成分も多種多様ですが、どのような成分に何の作用があるか、順次解説いたします。

第一回 熱と痛みに効く アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、宇津こどもかぜ薬A Ⅱ、宇津こどもかぜシロップA、こども解熱坐薬に含まれる解熱鎮痛剤で、広く医療用や一般薬にも使われている成分です。
新型コロナウイルスの副反応時に医療用のアセトアミノフェン(カロナール)が多く処方され、一時不足する事態となりましたが、厚生労働省が市販のアセトアミノフェンなどでも対応できると紹介したので報道などでご存知の方も多いと思います。

歴史

アセトアミノフェンは1870年代に合成され、1893年にはすでに医薬品として使用されて、以来、130年以上にわたり世界中で広く使われている解熱鎮痛剤です。

働きと作用

≪解熱作用≫ 

主に脳にある体温調節中枢に作用し、血管や汗腺を広げることで体外へ熱を逃し、熱を下げる働きをします。

≪鎮痛作用≫

脳の中の痛みの情報を伝える物質を抑える作用があることから、頭痛、歯痛、腰痛、ねん挫痛、生理痛や関節痛など、さまざまな痛みを和らげる働きをもっています

特徴

胃腸への影響が少なく、腎障害も少ないのが特徴で、眠くなりにくい成分です。

大人はもちろん、乳幼児、高齢者、妊婦や授乳中の母親まで広く使われていて、とくに小児のインフルエンザに使用する解熱鎮痛剤にアセトアミノフェンが推奨されています。それは小さな乳幼児から使える安全性と長い実績が評価されているからで、市販の子供用かぜ薬や解熱剤のほとんどに配合されています。

注意すること

〇同成分の併用はやめましょう

アセトアミノフェンは安全性の高い成分ですが、市販薬に多く使われているので、かぜ薬・解熱剤・解熱坐薬を同時に使用するのは避けてください。またアセトアミノフェン以外でも解熱鎮痛作用のある成分が含まれている薬(イブプロフェン・ロキソプロフェン・アスピリンなどが含まれる薬)を同時に使用するのもやめましょう。

〇長期間の使用・連用は避けてください

解熱鎮痛薬はあくまで症状を緩和するお薬です。ご自分の判断で長期間使用したり、添付文書の用法・用量を守らずに使用するのはおやめください。

アセトアミノフェンが使われている宇津こどもかぜ薬シリーズ

・宇津こどもかぜシロップA

お子さま専用(3ヶ月~7才未満)の総合感冒薬。飲みやすいイチゴ味のシロップで、ひきはじめのかぜの熱・せき・鼻水によく効きます。

お子さまが飲む薬なので、ノンシュガー、ノンカフェイン、ノンコデインの処方にし、安心容器を採用しました。

宇津こどもかぜシロップA

・宇津こどもかぜ薬AⅡ

お子さま専用(1歳~11才未満)の総合感冒薬。小さなお子さまでも服用しやすいあまいミックスフルーツ味の顆粒。せき、たん、のどのはれに効く生薬のキキョウを配合。

分包なので携帯に便利。旅行など外出先での服用に最適です。また、分包が未開封なら、使用期限まで使えるので経済的です。

宇津こどもかぜ薬AⅡ

・こども解熱坐薬(キオリトル)

お子さま専用(1歳~11才未満)の解熱鎮痛薬。

吐き気があったり、咳き込んで薬が飲めない時に適しています。

こども解熱坐薬
一般用医薬品を使用する場合は必ず添付文書をお読みください。また、症状が長引く場合には必ず医師に相談してください。