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大切な睡眠のお話 ~④睡眠と環境(環境ストレスによる睡眠への影響と対策)~

2024年06月14日

子どもが就寝時に感じるストレスには、次のような室内環境の影響があります。

気温
子どもは体温調節が未熟なため、季節の変わり目や急激な気温の変化に敏感です。
特に夏場の高温多湿や冬場の乾燥が緊張やストレスを引き起こす要因となり、良質な睡眠が得られない場合があります。快適な睡眠の温度は、夏は26℃、冬は16~19℃を目安にするとよいでしょう。

湿度
気温だけでなく湿度も大切です。就寝時に湿度が低いと乾燥して寝苦しく、夜泣きの原因にもなります。また、子どもの肌は大人よりバリア機能が低く、とてもデリケートなので、湿度は50~60%を保つようにしましょう。これはインフルエンザなどの対策としても推奨されています。

照明
人には体内時計があり、夜に明るい所にいると体内リズムにズレが生じ、睡眠がうまくとれなくなります。そのため、寝室の照明は明るすぎないように、間接照明や調光機能付きの照明を活用して照度を落としましょう。

寝室画像

睡眠リズムの調整を担っているホルモンのメラトニンの分泌は、暗いと分泌され、明るいと分泌が少なくなるので、照明はなるべく暗めに設定して眠気を誘うようにしましょう。
ただし、真っ暗にすると不安がつのるので、直接目に光が届かない所に豆電球などの小さな灯りをつけ、寝付いたら消灯するとよいでしょう。
また、スマートフォンなどの灯りも、睡眠の導入を妨げになるので控えてください。


睡眠に適した音と適さない音があります。眠りにつく子どものそばで、大きな音でテレビを見たり話をするのは控えましょう。逆に、スローテンポの曲を流すのが効果的です。

香り・匂い
強い香りや不快な匂いは、ストレスの原因となって寝付けなくなることがあります。
特に閉鎖された寝室では、夏の汗の匂いやストレス臭(ストレスを感じたときに発する特有の匂い)などはこもって、ストレスを感じやすくなります。
逆に、睡眠効果が高まる香り(アロマ)もあります。
乳幼児向けの安全な香りとしては、ラベンダー、カモミール、マンダリンやバニラなどが効果的です。これらの香りはリラックス効果があり、安眠の助けになるので、穏やかな睡眠環境を作ることができます。

アロマディフューザーを使って寝室に香りを広げたり、枕や布団に少量のアロマオイルをつけると効果的です。ただし、アロマオイルは必ず希釈して使用し、乳幼児の肌に直接塗布しないようにしてください。また、子どものアレルギー反応や香りの感受性、好み等に注意して使用する必要があります。   
でも、子どもが安眠できる一番の香りは、お母さんの匂いかもしれません。