赤ちゃんが泣くのは当然ですが、子育てが始まったばかりの多くのママ、パパが悩んでいる「夜泣き」。
根本的な対策はないけれど、それぞれ試行錯誤しながらわが子にあった夜泣きの対策方法を工夫しています。
当記事では、夜泣きの原因から具体的な対策方法まで、実例を参考に整理しました。
夜泣きって何?と思われる方もいらっしゃると思います。言葉が話せない赤ちゃんが泣いて伝えようとするのは当然の事です。お腹がすいた、おむつが濡れて気持ちが悪いといったことも、お子さんは泣くことで情報を伝えようとしているのです。
夜泣きの特徴としては、夜間に赤ちゃんが理由もなく突然泣き出し、なかなか泣き止まないことです。お母さんがおっぱいを授乳してあげたり、お父さんがあやしてあげることで解決することもあると思いますが、何をしても眠ってくれない夜が続く状態を夜泣きと表現しています。
ちなみに、夜泣きは病気ではありませんが、OTC医薬品の効能として認められている症状でもあります。
新生児期は、昼夜問わず2、3時間おきに泣いています。月齢が上がるにつれてだんだん眠れる時間が増え、リズムができてきます。しかしまだ未成熟なため、昼夜逆転してしまったり、レム睡眠という浅い眠りになる時間帯が多くなったりします。
脳は寝ている間に日中の記憶を整理しています。赤ちゃんの脳はすごいスピードで発達し、その処理を行おうとしますが、その記憶から怖い夢を見てしまったり、処理しきれず覚醒してしまったりする時に夜泣きをすると考えられています。
赤ちゃんの脳は、「遊んで欲しい!」とか「まだ起きていたい!」など本能的な欲求を司る部分(大脳辺縁系)が先に発達します。それに対して、我慢などを司る部分(前頭葉)は遅れて発達します。
夜泣きをしてしまう理由に、成長過程にある赤ちゃんの脳の発達具合がアンバランスなため夜泣きをすると考えられています。
前頭葉 | 大脳辺縁系 |
---|---|
発達がゆっくり (抑制的・理性的) |
発達が早い (本能的・衝動的) |
我慢しなきゃ。眠ろう。 |
食べていたい!遊んでいたい!起きていたい! |
子どもを早く起こす、午前睡、お昼寝の時間を決めるなど、
生活リズムを大人が決めてあげることで子どもの生活リズムが早く整い、
夜泣きが減ることがあります。
睡眠だけでなく、食事や入浴の時間も一定にしてあげるとより効果的です。
日中にたくさん日光を浴び、体を動かして遊ぶことで夜にぐっすり眠ることができます。
これは、ただ疲れているだけでなく、「セロトニン」と「メラトニン」というホルモンが関係しています。
「セロトニン」は精神を安定させる作用のあるホルモンであり、「メラトニン」の材料になります。
「メラトニン」は催眠作用、生活リズムを調整する作用をもつホルモンです。
日中、日光(紫外線)を浴びたり体を動かしたりすることで「セロトニン」の分泌が活性化され、「セロトニン」が増えることで、夜間の「メラトニン」も増え、良質な睡眠が得られるようになるのです。
夜泣きが続いているとどうしても朝が遅くなり、体調不良から出かけるのが億劫になりがちです。
そんな時には一度朝起きてカーテンを開ける、午前中窓を開けて日の光を浴びる時間を作るなど、無理のない範囲から是非初めてみてください。
入眠儀式とは、寝る前にいつも同じ行動をするように決め、行うことをいいます。
具体的には以下のような例があります。
毎日寝る前に同じことをすることで、子どもは「これから寝るんだ」と心の準備ができ、落ち着いて眠ることができます。
寝かしつけと夜泣きの減りには関係がないのではと思われる方もいるかもしれません。
しかし、この子どもが「これから寝るんだ」と自分で寝ようと意識する習慣が身につくことが夜泣きの減りに大きく影響します。
夜泣きの時には、「眠いけれどどうしていいかわからない」と子ども自身も困っている場合があります。その時に自分で寝ようと意識できることで、ぐずることなく再眠できるようになっていきます。
睡眠が浅くなった時、
寝付いた時と違うことに驚き夜泣きすることがあります。
そのため、母乳をあげながら寝かしつけたり抱っこで寝かしつけたりしていると、
夜中起きた時に寝付いた時と環境が変わってしまい、
夜泣きにつながりやすいとされています。
最初は泣くかもしれませんが、
寝付く時には布団の上で横になって眠る習慣にしておくと、
夜泣きの減りにつながります。
また、電気をつけて一度起こすことが効果のある子どももいます。
一旦覚醒してしまうものの、泣きが落ち着き、その後また寝付いてくれます。
もし、「しょうがない」と思えるならそのまま子どもが泣きたいだけ泣かせておくことも悪いことではありません。
「泣き止ませなきゃ」「どうして泣き止んでくれないの?」と保護者が焦り、不安になるとその感情を子供が敏感に察知し泣き続けてしまいます。
そのせいか、意外と「好きなだけ泣いてください」と思っている時の方が早く寝てくれるのです。
ですが、子どもの泣き声は聞いているだけで疲れてしまうもの。もし子どもが気にする様子がなければ好きな音楽を聴きながら夜泣きを乗り越えてみるのも良いでしょう。
夜泣きは主に生後半年から1歳半の子どもに多いと言われています。しかし、個人差も大きく、2歳や3歳になっても時々夜泣きをするという子もいます。
また、幼稚園入園や弟妹が生まれたなど大きな環境の変化でも起こることがあります。その場合、その子のペースによって期間は異なりますが、環境の変化に慣れると落ち着いてくるでしょう。
夜驚症は3~6歳の幼児期に見られることが多く、夜泣きが浅い眠りであるレム睡眠で起こるのに対し、深い眠りであるノンレム睡眠の時に起こる行動です。
日中に受けた刺激などで脳が興奮した時に、深い眠りからうまく目覚められないために起こると考えられています。夜泣きと同じように脳が発達途中のために起こるとされており、特に健康に問題がなければ治療の必要はないとされています。
夜泣きの対処法のところでもご紹介しましたが、泣かせておくことは悪いことではありません。特に泣いてすぐの頃は、
実は泣いているのはただ寝ぼけているだけであり、そのまま様子を見ていればまた眠り始めることもあります。
また、夜泣きは非常に保護者の心を疲弊させます。「泣き止ませなきゃ」「なにかしなきゃ」と思うことが苦痛な時には、
心が疲れているサインです。「泣いていてもいいや」という気持ちで子どもと接することで、自分を追い詰めないようにしましょう。
しかし、これを親子が寝室を共にしていることの多い日本でするのは、少し難しいかもしれません。
寝室を分けていれば、大人が夜遅くまで起きていても子どもは規則正しい生活リズムを身に付け、浅い眠りになった時にも起きている大人からの刺激を受けずに済みます。
寝室が同じであったり、リビングと隣接している部屋で寝ていたりすれば、子どもはいつ親が寝室に来るか気にしたり、浅い眠りの時にテレビや大人の話声で再眠がうまくできなかったりしてしまいます。
防音対策としては、防音のカーテン、防音の床マットを使用したり、扉に隙間がある時はクッションのついたテープで隙間を密閉したりすると防音効果が高まります。
また、ご近所の方にはあらかじめ「こういう対策はしてみたのですが、それでもご迷惑をおかけするかもしれません」とご挨拶をしておくと良いでしょう。人は予想していないことが起きた時に強くストレスを感じるそうです。あらかじめ伝えておき、夜泣きがあるかもとご近所の方に予想してもらっておくことで、ストレスが少し減ることを期待できます。
また、挨拶の際には、隣人の反応や在宅時間によっては、「左隣の人の方が夜泣きを強く不快に思いそうだから、右側の部屋で夜泣き対応をしよう」とご近所の方に合わせた部屋の使い方を考えてみても良いかもしれません。
母乳やミルクを飲むとよく寝てくれる場合、ついついあげたくなってしまいます。
赤ちゃんは乳首を吸うことでとても安心して眠ることができますが、体重が成長曲線を超えている、朝の離乳食(朝ご飯)が食べられないなど影響があれば夜泣きのたびに母乳やミルクを飲ませることはやめた方がいいかもしれません。
ミルクではなく白湯にしたり、肌触りの良いタオルやぬいぐるみを握らせたりと別の落ち着く方法を試してみてください。
辛い時期を上記対症療法で乗り切るのも一つの方法ではありますが、対症療法だと子供が泣く度に起きて、子供もお母さんも断続睡眠になってしまいます。
理性を司る前頭葉の萎縮や、自立神経の不調に繋がる可能性があります。
そうすると、母子共によりストレスを感じやすくなり、さらに次の夜泣きを生み、どんどん負のサイクルに陥ってしまいます。
そこまでにならないように、母子の心と体の健康のためにも、環境と自立神経を整えて睡眠力をつけ、少しでも連続して母子共に眠れる時間をつくることが大切です。
小さなお子様に薬を
ませるのは心配
宇津救命丸は
合成薬や精神安定剤・
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夜泣きは赤ちゃんが成長すれば自然に治まりますが、その間はお父さんもお母さんも大変です。特に、赤ちゃんと過ごす時間の長いお母さんには辛いですよね。出来ることなら少しでも早く終わりにしたいでしょう。
当社が実施したアンケートでは、夜泣き・かんむしで悩まれている方が一番多く、宇津救命丸購入理由の第一位となっています。
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夜泣き・かんむしの原因や対策などお伝えしてきました。
ですが、「こうすれば必ず泣きやませることができる」という確実な方法はありません。
夜泣きのパターンや時間の長さ、時期など、赤ちゃんによって違いますが、いつか終わりが来ます。
自分なりの方法を見つけ、うまく付き合っていく事が大切です。
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